起き抜けは失意の羅列
今日で終わりだと
自分の運命を決めつける
のろのろと生命が動きはじめ
仕方のない「今日」を生きはじめる
いつもの食卓 いつもの珈琲
香るなかに何かが見えて眸をあげる
陽ざしは
思いがけない平和をたたえて
おだやかだ 何となく
心が緩んでくるのがわかる
二はいめの珈琲
もしかして……と感じはじめる
希望はあるのかもしれない
そうして
今日も生きるのだろう
意識の裏側に潜んでいる
しつような不安の源泉は
枯れる気配もないのだが